『男のひとというのは物が分からないようにできているのだ。』
友人のウェブログから抜粋。
なんとかさんの小説にあるフレーズらしい。
いや、全然腹立たしいとか、そういう類の感情があるわけではなく、
どちらかと言えば、ははは そーだろー。みたいな、逆に誇らしい?かんじ?
少し可笑しい。
なんとかさんはおそらく、というか、きっと女性だ。
おんなのひとの視点、おとこのひとの視点というのがある。
おんなの人の物の分かり方とおとこのひとの物の分かり方は、違う。
なぜ違うのか?
(これもおもしろい問いだけど、あいにくここに書くだけの考えを持ち合わせてはいない。)
相手を(おんなであろう、おとこであろう、じぶんであろう)すべて“理解”するなんてことは到底できないけど、
なにがおとこの視点で、どれがおんなの視点なのかということは、
気付くぐらいになってきた。
たとえば、
さくらももこの書くエッセーは僕にとってはあまり共感できるものではなく、むしろ純粋に「へ~そうなんや」と感心するところが多かった。そういう意味でおもしろかったけど。
たぶん、おんなの人が読めば大いに共感する部分が多いのじゃないだろうか。そういう意味でおもしろいだろう。
他にも、
村上春樹の書く読み物は、ふだん本当に何気なく感じていることような、些細なでも本質的なことを上手く言葉で表現していて、すごくよくわかるし、読んでしまうのだけれど、それらはとても“おとこのひとの視点”で書かれているのだと感じる。だから、おんなのひとが読んでも“意味不明”な表現なのかもしれない。
どうだろう?
中性的な文章を書くひとって誰かいるかな?
あれば読んでみたい。